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< 1 > お金の相談室 第142回
「大混迷時代を生き抜くためのボーナス活用法」
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<質問>
景気低迷でボーナスもあまり期待できませんが、少しでも資産運用にまわしたいと思っています。現在のようなご時勢の中で資産運用に役立つようなヒントを教えてください。
<回答>
ご質問ありがとうございます。今週はFPオフィス ワーク・ワークスの中村宏がご回答します。
この冬のボーナスは例年にない落ち込みが予想されています。しかし、支給額や増減率は企業によってまちまちのはずです。世の中の「平均」に大きくとらわれる必要はないでしょう。
また、家族構成や年齢、収入のレベル、現在の貯蓄額、過去の投資経験などによって個人のリスク許容度は異なるはずです。家族が少ない方、若い方、収入の多い人、貯蓄が多い人、過去に投資の経験がある人などは、一般的にリスク許容度が高く、強気の資産運用を考えるのも一案です。少しでもゆとりの資金が生まれるのであれば、長期的な視点で運用に振り向けてはいかがでしょう。
今回は、ボーナスを使って資産運用をするときのヒントを3つご案内します。
1、金融機関のキャンペーンよりも、自分の運用方針を重視する。
ボーナスシーズンになると、金融機関が個人の「お金」を獲得するためにさまざまなキャンペーンを実施しています。最も目を引くのは、銀行の「定期預金の金利優遇キャンペーン」。投資信託の購入を条件にして定期預金金利を優遇するものもあります。
これらのキャンペーンは、確かに目先数カ月間の金利は有利ですが、長くは続きません。
まずは、自分のリスク許容度を見極め、アセットアロケーション(資産配分)や投資資金など、運用の方針を決め、そのあと、その方針に沿うキャンペーン商品があるようなら利用するくらいに考えたほうがいいと思います。
2、ボーナスの投資資金を使って、リバランスを行う。
すでにアセットアロケーション(資産配分)を行って、個々の資産への投資を行っている人は、ボーナスのゆとりのお金を使ってリバランスをしてはどうでしょうか?
たとえば、当初、日本株、外国株、日本債券、外国債券にそれぞれ4分の1ずつの比率で投資をしたとしましょう。その後、株価や為替相場が騰落したために資産はそれぞれ増減し、現在は最初の比率が保たれていないでしょう。この崩れた資産配分比率を元に戻すことを「リバランス」といいます。
リバランスの方法には、2つのやり方があります。
ひとつは、新しい投資資金をつぎ込まない方法です。値上がりした資産の一部を換金して、値下がりした資産を買い足すというやり方で比率を整えます。この方法は、利益確定による税金の支払いや損切りをする必要があるため、人によっては心理的なストレスを伴います。
もうひとつは、新しい投資資金を注ぎ込む方法です。ボーナスなどの新しいお金で値下がりした資産を買い足して、配分比率を元に戻します。この方法は、換金を伴わないためにストレスを感じなくてすみます。
3、バランス型ファンドを積み立てで買う。
うまい資産運用を続けていくためには、定期的なリバランスが欠かせませんが、実際にリバランスができている人に私はほとんどお目にかかったことがありません。
決して難しいことのない、機械的な作業なのですが、メリットがすぐには見えないことなどから、ついつい怠ってしまうのだと思います。
バランス型ファンドは、あらかじめいろいろな資産が一定の比率で組み込まれた投資信託です。これだと、リバランスの手続きが必要ありません。常に一定の資産比率が保たれます。個々の資産をインデックスファンドやETFで揃えるより保有のコスト(信託報酬)は高くなる場合もありますが、リバランスが自動的に行われるメリットは大きいと思います。
中村 宏
株式会社 ワーク・ワークス代表取締役社長
CFP(R)認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士
著書:「自分のお金の育て方」(祥伝社)
コンサルティングも行っています。お気軽にお問い合わせください。
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