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< 1 > 「お金の相談室」
第 93 回「投資は一旦やめて、次のチャンスを待て!?」
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<質問>
日本や海外の経済指標を見ていると悪い数字が続々と発表されています。景気の先行きに対する暗い報道も増えてきました。景気回復の兆しが見えてから投資を本格的に再開した方が良いでしょうか?
<回答>
お問い合わせありがとうございます。今週はマネックス・ユニバーシティ内藤が回答いたします。
先週末の米国雇用統計や今週に入ってからの国内での景気減速に関するニュースを見ると、世界経済の状態はあまり良くないことがわかります。悲観的なコメントを聞いて投資はしばらく慎重にした方が良いと考えている人もいるかもしれません。
しかしこのような、経済指標やメディアの報道といった情報を使って投資のタイミングを考える場合、2つのことを考えてみる必要があると思っています。
それは、 「タイミングを考えることの合理性」と「情報のタイムラグ」の2点です。
経済指標やメディアの報道を判断材料に投資のタイミングを考えて果たしてうまくいくのでしょうか?私は懐疑的です。投資のタイミングを考えても投資のリターンの向上には結びつきにくいことは、過去の資産運用に関する研究結果からも指摘されています。また、実際に判断しようとしてもどの指標を使うのか、誰の言うことを信じるのか・・・判断するための情報が多すぎて、最終的な結論を出すのは難しいという側面もあるのです。最近の投資本の中にはタイミングを考えて機動的に資産配分を変更することを推奨しているものもありますが、具体的な方法論がある訳ではありません。
タイミングを考えて間違えてしまうと逆に大きな痛手を被るリスクもあります。投資のタイミングを当てにいくギャンブルよりは、私は投資のタイミングを分散することをおすすめしたいと思います。
また情報のタイムラグというのは、判断に使う情報と実際のマーケットの動きの時間格差のことです。経済指標というのは先行するものもありますが、事実を後追いする遅行指標と呼ばれるものもあります。マーケットに先行して変化する情報を的確に見つけることができなければ、情報には価値がありません。
また株価は景気変動の半年先を読むという見方もあります。経済指標からマーケットを先読みするのは思ったほど簡単ではありません。
そのように考えると、これからの投資スタンスとしてタイミングを考えるよりは今までの方法、すなわち投資対象の分散と時間の分散の2つを続けることが重要だと私は考えます。その方が時間とコストに見合った成果をあげられる可能性が高いと思うからです。
内藤 忍
1964年生まれ
株式会社マネックス・ユニバーシティ 代表取締役社長
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