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< 1 > 「お金の相談室」
第 61 回 「インフレ懸念の今、コモディティファンドへの投資比率は上げたほうがいい?」
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<質問>
原油や穀物などの商品の価格が上昇しています。商品への投資にはコモディティファンドを10%組み入れています。インフレ懸念があるので、コモディティファンドへの投資比率を上げようと思っていますが、内藤さんはどう思いますか?
<回答>
お問い合わせありがとうございます。今週はマネックス・ユニバーシティ内藤忍が回答いたします。
投資比率(アセットアロケーション)は個人差がありますが、基本の配分比率を決定したら、頻繁に変更すべきではないと思います。この基本的な資産配分のことを戦略的資産配分(ストラテジック・アセットアロケーション、SAA)と言います。ご質問のようなケースでは、SAAを変更するのではなく、もう1つのアセットアロケーションの変更を検討することになります。それが何かというと・・・・・。
タクティカル・アセットアロケーション(戦術的資産配分、TAA)です。TAAというのは短期的な相場観に基づき、自分の決めている資産配分比率を一時的に歪ませることでさらに高い収益を目指す、上級者向けのアセットアロケーション手法です(拙書「資産設計塾 実践編」200ページにも説明があります)。
例えば、マーケット環境から、株式や債券より商品(コモディティ)が魅力的であると判断したら当初設定した配分比率に比べ株式、債券の比率を下げ、その分商品(コモディティ)に高めの配分を行なうということになります。
TAAは年金運用などの機関投資家も活用する手法ですが、成果に結び付けるには正確な相場観が必要であり、簡単ではありません。マクロ経済などの精緻な分析に基づかないでマーケットの動きに影響された意思決定を行なうと、上がってしまったものを買い、下がってしまったものを売る、後追いになりかねません。
TAAで付加価値をつけるためには人の半歩先を読むマーケット分析力が求められます。流行モノに乗りやすいタイプの人は人の半歩後をついていく人ですからこのような投資手法には向いていないと言えるでしょう。
ご質問の例であれば、商品(コモディティ)が上がってきたから、投資を増やしたいという場合、マーケットの半歩先なのか、すでに半歩後なのか?を冷静に判断してからTAAを検討するというプロセスにすべきだと思います。
内藤 忍
1964年生まれ
株式会社マネックス・ユニバーシティ 代表取締役社長
早稲田大学オープンカレッジの講師、「日経マネー」「マネージャパン」など
の月刊誌コラム執筆者としても活動
個人のBlogも毎日更新中
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