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< 1 > 「お金の相談室」
第 29 回 サブプライム問題がイギリスに飛び火したのはなぜ?
前回は熟年世代のお金の運用方法はどう考えればよいのでしょうか?
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<質問>
サブプライム問題がイギリスに飛び火したとのことですが、何が問題で、どん
な影響があったのでしょうか?日本も影響を受けますか?
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<回答者>
ご質問ありがとうございます。廣澤知子が回答します。
ここ1ヶ月以上、「サブプライム問題」という言葉を頻繁に見聞きしますね
米国で比較的信用力の低い個人向け住宅ローン(サブプライムローン)の焦げ付
きが拡大したことによる実体経済への影響が問題となっています。
さて具体的には実体経済への影響というのが何かというと・・・
今回英国で預金者が預金引き出しに列をなしたノーザン・ロック銀行の件のよ
うな、プロの投資家ではない一般個人を巻き込んだ影響がその一つです。
(「実体経済」というのは経済のうちモノの生産、販売、個人消費や民間設備
投資といったお金に関わる部分のことです。)
ノーザン・ロック銀行は英国の中堅銀行で住宅ローンが主力ではありますが、
別にサブプライム・ローンで焦げ付いたわけではありません。
米国のサブプライム問題浮上により、世界中の銀行間で信用収縮が起こり、
(各国中央銀行が協調して資金供給しましたが)市場での短期資金の資金調達
が難しくなったノーザン・ロック銀行に、英国の中央銀行であるイングランド
銀行が緊急融資を行ったのです。それを聞いて「この銀行は危ない??」と預
金者が一斉に預金引き出しに走ったというのがこの騒動です。他のヨーロッパ
諸国にも同様に飛び火しています。
今週、米国FRBが思い切ったFFレートの0.5%利下げ(→4.75%)を行いました。
(同時に公定歩合も 0.5%引き下げ→5.25%)そのおかげで、信用問題につい
ては一段落着いたかのように見え、株式市場も為替市場も安心感が広がったよ
うですが、根本が解決したわけではありません。
サブプライム問題の根の深さは、単なるローンの焦げ付きではなく、そのロー
ンが証券化され、世界中の機関投資家、ヘッジファンドなどに大量に売られて
いたために世界規模の市場問題、信用問題に発展したことにあります。
その結果、個人の金融資産にも影響を与えることとなりますし、もし金融不安
が起これば、日本でも預金引き出しに並ぶ人が出ないとも限りません。(日本
では預金保険制度がありますので、万が一銀行が破綻しても一般預金等は、一
銀行あたり合算して1000万円とその利息までは保護されます!)
外国の住宅ローンの問題、と思っていると、意外に身近な問題につながってく
ることもありえますので、ニュースは注意して見ていきたいですね。
廣澤 知子
株式会社マネックス・ユニバーシティ 取締役副社長
米系銀行で為替のディーラーなどに従事後、FPに転身。2005年より現職。
CFP(R)認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士
マネックス・メールの月曜コラム「廣澤知子のやさしいマネー講座」を連載中。
著書『金利をやさしく教えてくれる本』
著書『金利をやさしく教えてくれる本』の韓国語版が韓国で出版されました。
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