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【Q&A】 決算書は四半期毎に確認すべき?四半期毎の確認ポイントと年度の確認ポイントは同じ?

 

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< 4 > ◆◆期間限定連載中◆◆「 投資力 株式投資と決算書 」
~公認会計士 足立武志の決算書攻略10か条~
【Q&A編】決算書は四半期毎に確認すべき?
四半期毎の確認ポイントと年度の確認ポイントは同じ?
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みなさん、こんにちは。公認会計士の足立武志です。7月中旬まで12回に渡り決算書攻略10ヶ条をお届けしましたが、読者の方からいくつか質問を受けましたので、【Q&A編】をお届けしたいと思います。

■質問■
投資をする際に、決算書を参考にしようと思って勉強をはじめました。決算書は四半期毎に公開されますが、四半期毎に毎回確認するのは大変です。1年毎のチェックでいいでしょうか?四半期毎にチェックしたほうがいいポイントと年間で見たほうがいいポイントと違いはありますか?

■回答■

○できれば毎回決算書チェックの努力を

毎回決算書をチェックすることが望まれます。現在、上場企業は四半期(3ヶ月)に1回ごとの決算発表が義務付けられています。以前は中間決算と本決算の年2回だったのですが、企業の業績の動向をよりタイムリーに投資家に知らせるため、現在の年4回の決算発表の形となりました。

投資家にとってみれば、より迅速な情報提供を受けることができるのはプラスですが、一方で、3ヶ月に1回も決算書をチェックするのは確かに大変です。でも、結論をいえば、いくら大変であっても毎回決算書をチェックしたほうがいいでしょう。

業績や財政状態は、日々変動しています。1年間という長い期間でみた場合、非常に大きな変動をもたらすこともあります。それに伴い、株価も1年間で大きく上下することがよくあります。その為、3ヶ月に1回の四半期決算にて、企業の財政状態や業績を確認する作業が必要になります。

 例えば、財政状態の確認点としては、貸借対照表に大きな変動がないか(例えば純資産の大幅な減少、借入金の急増、キャッシュの急減など)を見るとよいと思います。この場合、比較対象とするのは前期の期末の決算書(例えば、2009年3月期第1四半期の決算書と比較するのは、2008年3月期末の決算書)でよいでしょう。

また、業績のチェックも重要です。業績については、
(1) 前年同期との比較
(2)前期末の決算発表時に出された当期予想数値との比較

以上2つを行います。

(1)の前年同期との比較では、例えば2009年3月期第1四半期であれば、2008年3月期第1四半期と比べて、売上や利益が増えているか、減っているか、という点をチェックします。

(2)の当期予想数値は、第2四半期累計期間(いわゆる中間期)と通期の2種類が発表されていることが一般的です。したがって、第2四半期と通期においては、実績値と予想数値との比較を行います。例えば、高い成長性に期待して投資した会社の売上や利益の実績値が予想数値よりかなり悪かったような場合、持ち株を売却する、というような意思決定の手助けになります。

○業績予想は重要

第1四半期と第3四半期については、基本的には業績予想が発表されていません。ですから、第1四半期は、第2四半期累計期間の予想数値に対する進捗度、また第3四半期では、通期の予想数値に対する進捗度で業績のよしあしを把握しましょう。その場合、大雑把に、第1四半期であれば売上や利益が第2四半期累計期間の予想数値の50%以上となっていれば、予想数値を達成できる、と判断してよいでしょう。同様に、第3四半期であれば、通期の予想数値の75%以上であればOKとなります。

○決算発表の前の業績予想の修正

気をつけたい点があります。それは決算発表の前に、業績予想の修正を行うケースが結構あるということです。上場会社は、決算作業の結果、実際の売上や利益が、当初予想していたものと大きく乖離していることが判明した時点で、決算発表日を待たずにその事実を公表する必要があります。これを、「業績予想の修正」といいます。

上方修正の場合は、業績が予想よりさらに好調なのですから、特に問題となることはありません。一方、下方修正の場合は、それにより、「高成長」や「割安感」という、投資先企業の選定基準を満たさなくなる可能性があります。

例えば、毎年20%の売上や利益の伸びを期待して投資したのに、下方修正の結果、前期より当期が減収・減益となり、成長が止まってしまった銘柄を引き続き保有すべきかどうか決断する必要があるでしょう。

また、PERが低いので株価が割安と考え投資した銘柄が、利益の下方修正によりPERが一気に跳ね上がり、株価が割安といえなくなってしまった場合も、その後の保有を継続するかどうかの意思決定が必要となります。

この作業を決算発表の後に行っていたのでは、すでに株価が大きく値下がりしてしまい、売るに売れなくなってしまうことも十分に考えられます。業績予想の修正が公表された時点で、持ち続けるか、売却するかの判断を迅速に行うとよいと思います。
 
四半期決算が導入されてからは、導入前より各銘柄の株価の動きが大きくなった感があります。

買った株を半年、1年と放っておくと、気がついたら株価が大きく下落して手に負えなくなってしまうこともあります。例え、少し面倒であっても、四半期に1回の決算チェックを行い、保有し続けるのか、それとも売却するのかを決定していくことが重要なのです。

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足立 武志(あだち たけし)
公認会計士・税理士・ファイナンシャルプランナー(AFP)。
足立公認会計士事務所代表、株式会社マーケットチェッカー 取締役。1975年神奈川県生まれ。一橋大学商学部経営学科卒業。資産運用に精通した公認会計士。会計・税務業務にとどまることなく、執筆、セミナーなどを通じて、個人投資家 の資産運用に真に有益かつ必要な情報提供を行っている。著書に『すぐできる!らくらくネット株入門』(高橋書店)、『はじめての人の決算書入門塾』(かんき出版)がある。パンローリング社トレーダーズショップでBlogを執筆中。


 





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