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第 3 回 貸借対照表はココをみる!【1】全体像~株式投資への活用法

 

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第3回 貸借対照表はココをみる!【1】全体像~株式投資への活用法

前回のコラムは、決算短信-たった1ページで企業の業績が分かる

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このコラムでは皆様からの質問にお答えします。コラムを読んで、ハテナ?と思ったことや疑問に思ったことがございましたら、こちらのURLよりお問い合わせください。

全ての質問にはお答え出来ない場合がございますが、毎週1つずつ回答していきたいと思います。
こんな質問がきています。(来週中に当社ウェブサイト上にて回答を掲載する予定です。是非確認してみてください。)

【質問】第2回目で、決算短信の下記をチェックしましょう。と記載がありましたが、下記の中で、一番注目したほうがいい数字はどれですか?

<業績について>
・売上高・営業利益・経常利益・当期純利益
<財政状態について>
・総資産・純資産・自己資本比率
<1株当たり情報>
・1株当たり当期純利益・1株当たり純資産

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○「貸借対照表」とは「資産」・「負債」・「純資産」の内容とその金額を示した表

突然ですが問題です。

AさんとBさんがいます。2人とも、1,000万円の現預金と1,000万円の株式、3,000万円のマイホームを所有しています。さて、AさんとBさんのどちらが多くの財産を持っているでしょうか?

「2人とも合計で5,000万円の財産を持っているのだから、2人とも同じでしょう?」確かにそのとおりです。
では、次の条件を追加するとどうでしょうか。

<条件>Aさんは借金がゼロですが、Bさんは2,000万円の住宅ローンがあります。Aさんの財産は5,000万円です。Bさんは2,000万円の住宅ローンを財産から差し引いて、3,000万円が純粋な財産ということになります。借金を加味すれば、Aさんのほうが、Bさんより多くの財産を持っていることになりますね。

企業が持っている財産についても、同じような考え方で表すことができます。一体どういうことかというと・・・・。

企業が有する財産のことを「資産」、企業が将来返済したり支払わなければならない債務を「負債」といいます。

そして、「資産」から「負債」を差し引いたものを「純資産」とよびます。

この「純資産」が、企業が有する純粋な財産の金額となるのです。

これら、「資産」・「負債」・「純資産」の内容および金額を示した表こそが、「貸借対照表」とよばれるものです。


○1株当たりの企業価値

さて、第1回で、株式投資に決算書を用いる目的として、「企業価値」と株価を比較して、割安な銘柄を探すことと書きました。貸借対照表では、「純資産」の金額が企業価値を表すことになります。なぜかというと、株主に与えられた権利の1つである「残余財産分配請求権」がその根拠となります。

残余財産とは、企業が解散などをしたときに有する財産から、支払いをしなければならない債務を支払った後に残った財産のことです。そして、残余財産は、最終的に株主に分配されます。この残余財産が、貸借対照表でいえば「純資産」に当たるものなのです。
簡単にいえば、「純資産」とは、株主の所有する財産の金額に相当するものです。そして、純資産を発行済み株式数で割れば、1株当たり純資産の金額が求められます。この「1株当たり純資産」の金額こそが、貸借対照表から計算できる1株当たりの企業価値なのです。

○株式投資で純資産額を鵜呑みにしてよいか?

ですから、1株当たり純資産と株価を比較して、株価が1株当たり純資産よりも低ければ、その株式は、貸借対照表からみた企業価値よりも低く評価されているため、株価は割安である、という結論に達します・・・・・・
といいたいところですが、実は話はそんなに単純ではありません。もちろん、純資産が企業価値を表していることは確かなのですが、残念ながらその純資産の額を鵜呑みにはできないことが多いのです。

純資産は、貸借対照表の資産から負債を差し引くことで計算できます。

しかし、
純 資 産 = 資 産 - 負 債

の、「資産」の金額の信憑性が問題なのです。

いよいよ次回からは、貸借対照表の一項目にスポットを当てて、本当の「純資産」の金額、つまり本当の「企業価値」はいくらなのかを知るために必要なことをお伝えしていきます。

最後に、冒頭の問題をもう一度ご覧ください。もし、Aさんの持っている株式の時価が300万円にまで下がっていたとしたら、さらに、マイホームの時価が現在は1,000万円しかないとしたら、実質的な財産はどうなりますか?この問いに答えることができれば、貸借対照表の本質が見えてきます。

もちろん本コラムを続けて読んでいただければ、答えることができるはずです。

◎第3回のまとめ
・貸借対照表の「純資産」が、企業価値をあらわす

・しかし、「純資産」の金額は信憑性が低いため、そのまま鵜呑みにはできない





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