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望月実・花房幸範(著) 『有価証券報告書を使った 決算書速読術』

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2冊目 絶好の買い場!?の今こそ、身につけておきたい万能スキル
望月実・花房幸範(著) 『有価証券報告書を使った 決算書速読術』

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< 3 ><1> ◆新連載◆エムユーの本棚
2冊目は「絶好の買い場!?の今こそ、身につけておきたい万能スキル」
前回の1冊目は「手のひらサイズの"使える"金融知識」
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ジェットコースターのような軌跡を描いて進む円高や、論点の理解に苦しむ日銀総裁選考や、昨年来安値更新を重ねる日経平均など、このところ先が思いやられる話ばかりです。毎月の積立てはとりあえず継続しつつも、こんなときには一体何をしていいのやら、困ってしまいます。

しかし落ち着いてみると、2008 年 3 月 13 日終値での日経平均 PBR は 1.42、予想 PER は13.93。これだけの低水準は、投資の魅力度合いとしてはかなりの高水準。PBR が1を割っている銘柄がゴロゴロしている日本株式をただ放置しておくのは、あまりにも勿体無い話です。

さあそれでは銘柄選び。手法は様々あれど、必ずや投資検討銘柄の情報は確認しますよね。銘柄のビジネス把握に役立つ情報がぎゅうぎゅう詰まっているところ、ご存知ですか?本日は、情報がぎゅうぎゅうすぎて、コツを掴まないと息苦しくなってしまうアレの攻略本を紹介します。その名も・・・・

 

『有価証券報告書を使った 決算書速読術』です。

【ジャンル】 株式投資の実践本
【難易度】 ★★★★☆   (★が多いほど難しい) 
【文字量】 ★★☆☆☆   (★が多いほど多い) 
【所要時間】 ★★☆☆☆  (★が多いほど時間がかかる)
【おすすめ度】 ★★★☆☆ (★が多いほどおすすめ) 

望月実さんと花房幸範さんという公認会計士お二人による共著です。普通の人なら1部手に取ると思わず「う゛っ」と声がでてしまう有価証券報告書(以下「有報」)をゴマンと読み込み、ビジネスで活用してきた方々による、まさに実践の書。説明はあっさりと済ませ、実際の有報を用いて「必要な情報」を
「どこから」ゲットするのか解説しています。なんといっても、決算書には300もの数字があるのですから、ポイントを押さえないと処理し切れません。一瞬、書籍そのもののボリュームにげんなりしますが、実例を豊富に用いて分かりやすく説明しているためなので、意外にするするとページが進みます。

有報は「会計の数字」ばかりのイメージがありますが、事業内容やリスク、従業員の数・年齢・勤続年数・給与、役員の経歴など、「どのような人たちが、どのような組織体制で、どんなビジネスを行っているのか」を窺える情報が記載されています。またその成立ちから、正確性や他社比較性・経年比較性も高いのです。その特性を活かし、この本では
・ブルドックソースはなぜスティールパートナーズに狙われたのか
・上場はミクシィにどのような影響を与えたか
・伊勢丹と三越の合併後の姿はどうなっていくのだろうか
などのテーマについて有報を中心に読み解いています。まるで、点在している証拠を結び付けて真実に近づいていく推理小説のように。

海外や国内政治の影響は軽視できませんが、真っ当に競争に励んでいる会社の価値が本当に現在の株価水準程度なのか・・・。判断は自分で下すしかありません。貴重な判断材料、しっかり使っていい目利きになりたいですね。

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