HOME > マネーを学ぶ6つの方法 > メールマガジンで学ぶ > 27冊目 先ずカンより始めようカン・チュンド(著)『日本人が知らなかった ETF 投資』
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< 2 > エムユーの本棚 27冊目 「先ずカンより始めよう」
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2008 年も 9ヶ月目が始まりました。 オリンピックに、猛暑に、大雨に心を揺さぶられた夏も日に日にその影を薄め、秋の気配が強まっています。金融や経済の世界ではサブプライム問題で燃え上がった金融不安や怒涛の原油高にようやく落ち着きが見えてきたり、日本の政局では近々国民の真意が問われる展開となりそうだったりと、色々なところで季節は次へと移り変わっているようですね。
日々動く株価や為替の動向に一喜一憂するのではなく、変化していくそれらをちょっと遠まきに眺めてリスクコントロールしつつ長期で行うのに向いているのが「インデックス運用」。投資における「インデックス」とはいわば「平均点」という意味で、インデックス運用とは平均的なリターンを目指す運用のこ
とです。当たるも八卦当たらぬも八卦、というこれまでの「投資」のイメージと異なるこの運用スタイルは、この数年の低手数料のインデックスファンドの増加やETF(上場投資信託)の国内市場への上場、そしていくつかの証券会社による海外ETFの取り扱い開始などにより、個人投資家にとってより現実的なものとなっています。
しかし選択肢が増えるということは、選択や決断に悩む要素が増えるということでもあります。興味を持ってネットや雑誌をチェックしても、いざ自分の資産運用対象としてどのような考えで何をどのようにくみ合わせるのが良いのか、その方法が分からなくなってしまいませんか?そんな時に助けとなるをご紹介します。今話題の ETF を活用した、最新のインデックス運用実践法を丸ごと 1 冊かけて丁寧に提案してくれている・・・・
カン・チュンド (著)、 翔泳社、 1,575 円(税込)
【ジャンル】 ETF(上場投資信託)
【難易度】 ★★☆☆☆ (★が多いほど難しい)
【文字量】 ★★☆☆☆ (★が多いほど多い)
【所要時間】 ★★☆☆☆ (★が多いほど時間がかかる)
【おすすめ度】 ★★★★☆ (★が多いほどおすすめ)
筆者は、晋陽FPオフィス代表のカン・チュンド氏。なんと 8 年も前から ETF に注目していたというカン氏が、FP としての資産運用コンサルティング経験と知識とその熱い思いを、鮮やかな黄緑と黒のコントラストが映えるこの一冊に詰め込みました。この本のように、筆者の方の思いが詰め込まれたものからは得も言われぬオーラを感じます。
◆このたび、カン・チュンド氏と内藤忍の対談動画を撮影いたしました。気になる ETF とインデックスファンドの比較など、ココだけの情報満載です。詳しくはこちらをご確認ください。
この本は序章含めて全 7 章構成。序章と第 1 章では、インデックス運用ならびにインデックス運用を実践する道具としてのETFのメリットやデメリットについて、コンパクトに分かりやすく説明しています。「ETFの仕組みを解説」というより、ETFをどのように捉え、どう活用すれば良いのかについてユーザー視点に立って書かれているので理解しやすいと思いました。
そして続く第 2 章のタイトルはズバリ「ETF を選ぶ楽しみ」。筆者は ETF のどういうところが好きなのかという話から、投資の価値観を考えさせられる熱い 1 章です。
第 3 章から第 5 章は、ETF を用いた「世界分散投資」方法をみっちり解説。
第 3 章では現在の世界の株式市場の勢力図を把握し、現在から将来にむけた世界の動きに思いをめぐらせ、そしてン年後を見据えた大胆な投資配分を提案されています。気持ちのよい大胆さです。
第 4 章では、長期間続けられる投資に欠かせない「リスクコントロール」の視点から、個人個人のポートフォリオ構築の基礎を解説しています。リスクコントロールができていると「夜、ぐっすり眠れます」とのこと。確かにそれは、とても重要ですよね!
第 5 章では、第 3 章と第 4 章の内容をうけて、具体的なポートフォリオを 3 パターン提示しています。オーソドックスなポートフォリオと、よりリスクを軽減させた発展形のポートフォリオ、そして更なる分散投資によるリスク軽減を図った上級者向けポートフォリオです。これらのポートフォリオには全て、
具体的な ETF あるいはファンドの銘柄名が記載されているので、興味をもった商品についてご自身で調べると、もう一歩 ETF 投資に近づいた気持ちになれます。
冒頭でも述べたように、インデックス運用を実践するための候補商品は、いまや迷うほど大量にあります。それに対し、この本で取り上げられている商品は、最も重要なものは 3 つ、それ以外もあわせて 10 ほどで、それほど多くもありません。迷うままでなかなか前へ進めない人はまず、カン・チュンド氏のこの本からご検討されてはいかがでしょうか。
ということで本日のコラムタイトル 「先ずカンより始めよう」
・・・・・お後がよろしいようで。
マネックス・ユニバーシティ 富田
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<今週のMUの本棚> 本棚がいっぱいになってしまったので、本棚の写真は今週が最後となります。コラムは続きますので、次回作もお楽しみに。
