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キース・キャメロン・スミス(著)『億万長者になる人とそこそこで終わる人の10の分かれ目』

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23 冊目 こころにもリバランス
キース・キャメロン・スミス(著)『億万長者になる人とそこそこで終わる人の10の分かれ目』

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夏真っ盛りです。オリンピックも始まり、蝉の鳴き声も盛んに響き、スイカやとうもろこしの糖度もあがり、一気に降りしきる雨で気温や湿度ががらりと変わるなど、人間も人間以外の生き物も地球も、その活動力が最も高い季節を迎えています。

そうやって日々何かしら活動していると、それだけで達成感を感じてしまいがちですが、ソコ、注意しないといけません。例えば投資であれば、長期分散投資であってもデイトレードであっても、継続的な成功のためには、計画を立てること、そして実行後に結果を判断することが重要です。偶然上手くいったのか/そうではないのか、自分の仮説・やり方のうち何が良かったのか/何がよくなかったのか、等々、あまり時間掛けすぎない程度に見直して次のアクションにつなげていきます。

最近、そういった投資活動の見直しを行う時に、その大前提ともいえる自分の「気の持ちよう」についても適度にチェックしていくことも実は大事なのでは、と気づいたわたし。私の心臓には毛が生えており、自己正当化(平易な表現にすると「言い訳」)が上手なので、自己啓発と類される本をあまり手にしたことがないのですが、この度、投資という行為の主体たる己を見直すべく本屋さんに向かいました。このジャンルに置かれた本を手にとってみると、なんだか目に、そして心に刺さる言葉の多いこと多いこと。やっぱり私なんぞには無理な領域かなと半ば諦めたところで、ピッタリの本に出合えました。「本当のお金持ちになりたいすべての人へ」向けたシンプルでストレートな10のメッセージ

『億万長者になる人とそこそこで終わる人の10の分かれ目』 です。
『億万長者になる人とそこそこで終わる人の10の分かれ目』
キース・キャメロン・スミス(著)、 講談社、 1,260 円(税込)
【ジャンル】 お金の指南書
【難易度】 ★★☆☆☆   (★が多いほど難しい) 
【文字量】 ★☆☆☆☆   (★が多いほど多い) 
【所要時間】 ★☆☆☆☆ (★が多いほど時間がかかる)
【おすすめ度】 ★★★☆☆ (★が多いほどおすすめ) 

著者のキース・キャメロン・スミス氏は、一代で中古家具販売から不動産業までビジネスを拡大し、実業家・資産家として成功された方とのことです。原題は " The Top 10 Distinctions Between Millionaire and the Middle Class "、アメリカのアマゾンでの評価も高いです。

手に取ってみると軽く薄く、少し目を通してみるとスッキリとセンスの良いレイアウトで、なんだか本そのものから「良く出来ているな」という雰囲気がかもし出ています。また、文章がとてもキャッチーで分かりやすいです。(そのため難易度を★2つとしたのですが、実現の難易度は★5・・・・・です。)

内容は、まさにタイトルのとおりで、「億万長者(=本当のお金持ち)」と「そこそこの人」との分かれ目を、10にまとめてあります。なんだたったの10なのか、古くから言われているオーソドックスな内容もあるな、と最初は思っていましたが、読んでみると、筆者自身の体験や思考を元に書かれたものなの
で、読み応えもあり、オリジナリティも高い内容であると気づかされます。いくつかご紹介いたしますね。

【分かれ目10】 ミリオネアになる人は長期的視野に立って考える。    
                      そこそこで終わる人は目先のことを考える。

・今日明日でも、今週来週でも、1年後でもない遠い将来(少なくとも10年後)を見据えることによって、直ぐに得られる「快適」よりも、自分の人生を自分で管理するという「自由」を得ることができます。

【分かれ目7】 ミリオネアになる人は計算尽くでリスクを負う。
         そこそこで終わる人はリスクを負うことを恐れる。
・無謀なハイリスクをとるのは避けるべきですが、計算尽くでリスクを負わなければチャンスを生かすこともできません。自らに知識をつけることで不安を克服し、リスク管理を行えば、失敗したとしてもその失敗を「こやし」にできます。

【分かれ目4】 ミリオネアになる人は気前よくなければと考える。
         そこそこで終わる人は与える余裕などないと考える。
・与え上手はもらい上手。気前良くなれるということはお金に支配されていないということ。

そのほかにも、収入源を複数持つことや、変化(すなわちチャンス)を歓迎する姿勢、発する言葉のパワーについてなど、短い文章にギュっと詰まった濃度で述べられています。全部で10の「分かれ目」は、重要度の低い「分かれ目10」から始まり、最後に最も重要な「分かれ目1」について書かれているのも、心憎い演出です。

よく「投資は自己責任で」という言葉がフワフワと世の中を飛んでいますが、人生や投資(お金)に対する真の自己責任とはどういうことかを考えさせられる一冊です。年に一度くらい、保有資産をチェック&リバランスする時にでも、こころのチェック&リバランスに用いると有益な気がします。

マネックス・ユニバーシティ 富田

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