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バートン マルキール (著) 『ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理』

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21冊目 個人投資家が「勝つ」ために
バートン マルキール (著) 『ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理』

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暑い暑いと騒いでいたら、関東では、三連休が明けるのと同時に梅雨が明けました。2008年の夏が始まりましたね!プロセッコ(イタリア トスカーナ地方のスパークリングワイン)の美味しい季節です。

季節は夏へと変わったというのに、株式市場はまだ梅雨のようなじっとり雲がかかったままです。とはいえ、米国の金融関連会社の決算発表も「心配していたほどでもなかったネ」とひと段落し、またこのところ上昇一本槍だった原油価格も下落傾向を見せるなど、いくばくかの光明も見え始めています。今月末から出始める日本企業の決算内容によっては、そろそろ・・・?という期待が沸いてきます。

時折盛り上がりを見せてはその盛り上がりが嘘だったように消えていく、更に沈みこんでいく、そしていつの間にか気づかぬうちに戻ってくる相場。相場が盛り上がっているとき、あるいは沈みこんでいるときには、いずれにせよ平常心を保つのは難しいですから、今はまさに、上昇と下降を繰り返す相場の波と自分はどう付き合うべきかを、冷静に考える良い機会ではないでしょうか。

今週ご紹介するのは、素直に申し上げると他のどの投資関連の本よりも先ず読んで欲しい、このコーナー初の「おすすめ度 5つ星」(満点)の・・・ 

『ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理』 です。

『ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理』 (原著 第 9 版)

バートン マルキール (著), 井手 正介 (翻訳)、 日本経済新聞出版社、 2,415 円(税込)
【ジャンル】 お金の指南書
【難易度】 ★★★☆☆   (★が多いほど難しい) 
【文字量】 ★★★★☆   (★が多いほど多い) 
【所要時間】 ★★★★☆ (★が多いほど時間がかかる)
【おすすめ度】 ★★★★★ (★が多いほどおすすめ) 

当社メールマガジンをご購読いただいている方の多くは、既に読まれているかもしれません。実践されている方も多いでしょう。有名な方でも、一般の方でも、投資関連のおすすめ書籍を挙げられる際の登場回数も、とても多い、まさに「古典的名著」。投資の本を読むのが初めて、投資の知識はほとんどありません、という方にとっては質・量ともにヘビーかもしれませんが、そうでない方は是非お読みください。
(投資の本が初めてで、投資の知識はほとんどありません、という方には、勝間和代氏の新書『お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践』をおすすめします。当書籍に関するコラムはこちらから。)

『ウォール街のランダム・ウォーカー』は、1973年に初版が出版され、それ以来約5年ごとに改定され、今私たちが本屋さんで手にするのは、なんと第9版です。アメリカでは累計150万部を超えるロングセラーとのこと。著者のバートン マルキール教授は現在プリンストン大学教授として、またインデックス投資の代名詞ともいえるバンガード・グループの社外重役としてもご活躍されています。金融機関におけるキャリアを通じ投資分析と資産運用のプロとして実務経験を積まれ、アカデミックなエコノミストとして研究を重ね、そして一個人投資家として株式投資において成功を収めてきたという、これら3つの立場からそれぞれ異なる視点で投資を捉えられているのが、この本に類ない深みを与えているのでしょうか。

全14章からなる4部構成。第1部は「株式と価値」と題して、改めて株式の価値とはいかなるものかについて複数の立場からの考えや株式投資の歴史について説いています。幾度となく犠牲を払いながらも、それでもまた起きてしまう投機ブーム。売買頻度の多い投資家ほど損失も大きいという実証研究。デイトレーダーの平均生存期間(市場参加期間、ということだと思われます)は約6ヶ月・・・・。なんとも耳が痛い話です。

第2部は「プロの投資家の成績表」。株式投資の2大手法として知られるテクニカル分析とファンダメンタルズ分析について、それぞれの特徴や限界について至極冷静に説明されています。もちろん、それらが「役に立たない」という話ではありませんが、それらを信じ切ってしまうことの怖さを十分に知ることができます。そして、かのピーター・リンチが運用していた「マゼラン・ファンド」が伝説となりえたその理由も知ることができました。

第3部は「新しい投資テクノロジー」。いよいよ、個人投資家が投資の世界で「勝つ」ための方法論に入ります。この章に入ると、数学的な話が増えますが、苦手意識を持たずに内容の理解に励みましょう!このあたりの「裏づけ」を自分の中に持つことが出来ると、相場の上げ下げに慌てふためくことも減るような気がしますよ。また、「インデックス投資」の深み・面白みも感じられるでしょう。

最後、第4部は「ウォール街の歩き方の手引き」。株式投資に止まらず、その他の金融商品にも目をむけ、個人が自分の投資戦略を立てるための有益なヒントが満載です。税金対策や手元流動性の管理、ライフサイクルに応じたアセット・ミックスなどに関しても記載されています。

これだけの内容というのに、辛くならずに読み続けられるのがこの本の素晴らしいところ。ちょっと難しいなと思ったら、そこを飛ばして(後でまた読むとして!)読み進めても問題ありません。また、既に知っているよ、というテーマであっても何かしらの新発見が散りばめられていることも。

繰り返しとなりますが、読んだことのない方は、是非ご一読を。また、既に読まれた方は、この機にまた、読み返してみてはいかがでしょうか?あるいは、同じ筆者による中国投資の書籍を読んで、北京オリンピックに備えるというのも一興です。
(マルキール教授による中国投資本『中国株投資の王道 ウォール街から万里の長城へ』 
は以前ご紹介いたしました。コラムはこちらからご覧ください。

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■ 『ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理』 

■ 『お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践』

■ 『中国株投資の王道 ウォール街から万里の長城へ』 

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