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第 24 回 あのブランドも開店!ウランバートルの今

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< 2 >  知られざる資源大国モンゴル
第24回 あのブランドも開店!ウランバートルの今
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2009年8月から連続で鉱山の最新情報をお届けいたしましたので、今回は少しくだけてモンゴルの街の状況をご報告いたします。

昨年の経済危機以降、モンゴルでは最大の輸出品目である銅の価格が3分の1にまで落ち込み、国家の財政がひっ迫したばかりか、市中にお金が出回らなくなり、それまで盛んに行われていた建設工事が途中でストップしている姿が街中で散見されました。ただ、今年に入り少しずつ経済が持ち直すにつれ、経営基盤のしっかりしている企業の物件から工事が再開し、町の中心の大型ビルも1棟、2棟とオープンを始めました。

なかでもモンゴルの最大手企業の一つであるMCSが経営するセントラルタワーが夏になってオープンし、オフィスが少しずつ埋まり始め、またビルの前の噴水には昼休みにビジネスマンが集まり、また友達や家族で散策する姿がだんだん多く見られるようになりました。

また、近くにはやはり大手企業の一つであるモンニスの経営するビルもオープンし、こちらにはトロント上場の南ゴビで石炭の鉱山開発を手掛けているサウスゴビ社が入居しております。また、近々サウスゴビ社の親会社にあたるアイバンホー社も入居予定と聞いています。(アイバンホー社はオユトルゴイの鉱山開発を手掛けるカナダ資本の大手企業です。)

そして、このビルでは日本食レストランの「石亭2」も既に営業を開始しております。「石亭2」は町の東側にある「石亭」の姉妹店で、ブリッジ・グループが経営し、この4月に日本に帰国された前大使のコックを務めていらした方が、モンゴルに残ってすばらしい和食を提供してくれています。

さて、そんなウランバートルの町の様子ですが、何と2009年10月にはあのルイ・ヴィトンが全世界で第440番目になるショップを開店させました。10月16日にソフト・オープン、23日にはルイ・ヴィトン会長兼CEOのイブ・カーセル氏およびルイ・ヴィトン中国・モンゴル法人社長のクリストファー・ザナルディ‐ランディ氏も出席して盛大なオープニング・セレモニーがお店の隣にある国会議事堂前のスフバートル広場に仮設のステージを設けて行われました。また、同時にルイ・ヴィトンの隣にはイタリアの高級紳士服ブランドのゼニアもショップをオープンさせています。

下図のようにモンゴルの一人当たりGDPはまだ1,700ドル程度。今のところ、そんな高級ブランドを買う人がどの位いるのかは解りません。ただ、オユトルゴイの銅山開発が調印されたことを受け、次はタバントルゴイの石炭開発が控えており、また国中が鉱物資源の宝庫であることを考えると、これらのショップに行列が出来るのもそう遠くない日かも知れません。

ご存じのように、これら高級ブランドの最大手顧客はアジアの人たちです。どうも、ブランド品を買う人たちというのは本当の意味での先進国の人たちではなく、成り上がってきて小金を持ち始めた人たちのような気がします。ブランド・メーカーのお膝元のヨーロッパでは、ブランド品は、本当のお金持ちが昔から愛用しているもので、一般の人たちはあまり興味を持っていません。私が以前スイスに駐在していた時、年2回のフェラガモのバーゲンでは、開店前から店の外に並んでいるのは全て日本人と韓国人の駐在員の奥さんたちでした。

最近の日本の若者は我々の世代と違い、どうもあまりブランド品に興味を持っていないようで、安くてデザインや品質の良いH&Mやザラ、バナナ・リパブリックまたユニクロの方がお気に入りのようです。日本が本当の意味で先進国になってきたのかなと思う一方、「モンゴルがかつての日本や韓国、中国になる日もそう遠くない。」L&VとZegnaのショップを見て、そんな感想を持ちました。

そんなモンゴルの今日この頃ではありますが、一方でスターバックスもマクドナルドもまだお店を開いていません。こちらの方はいつ開店されるのか、今のところ噂も聞いていない状況です。

11月に入って日中もほとんど氷点下が続いている今日この頃ですが、町では次々と新しいことが起こっているようです。これからますます目が離せない毎日が続きます。

フロンティア証券 COO 岩崎勇二
eメールアドレス: staff@frontier.mn
ウェブサイト:      http://www.frontier.mn
          (日本語ページもございます)

岩崎勇二
山一證券で資本市場部長、山一スイス引受部長を歴任。山一破綻後は上場企業3社でCFOを務める。2008年6月に(株)アコーディア・ゴルフの執行役員を退任後、モンゴルビジネスに関わる。金融界には珍しい一級建築士。

 





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