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第 18 回 在モンゴルの前日本大使に直撃!モンゴルの経済状況、展望と発展について

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< 3 > 知られざる資源大国モンゴル
第 18 回「在モンゴルの前日本大使に直撃!モンゴルの経済状況、展望と発展について」
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本日は在モンゴル前日本大使(2009年3月までの3年間)、市橋氏へのインタビュ-をお届けします。
市橋前大使が見る現状のモンゴル・これからのモンゴルを語っていただきました。

井形:

モンゴルも金融危機の影響を受けましたが、今後、どう改善していくと思われますか?
また、今後モンゴルが発展していくことに必要なことは何だと思われますか?

市橋前大使:

昨今のモンゴルの経済状況は、インフレも沈静化に向かい、一時と比べかなり改善されてきていると思います。かかる状況下、日本からモンゴルに対するODAは2004年に開始して以来5年目に入っています。

現在、日本政府は過去5年間の実施結果に基づき、今後の重点分野の見直しを行っています。モンゴルの発展に最も重要な二つのポイントは市場開放と人材育成です。

市場開放は鉱山開発の鍵となり、鉱山開発の裾野としての国内製造業はモンゴル発展に不可欠な役割を果たすと思います。そのために、質の高い人材が何よりも重要な役割を果たすことは言うまでもないことです。

井形:

日本に貢献してほしい役割は何でしょうか?

市橋前大使:

ウランバートルにも400の大学が集中しており、モンゴルの地方と比較すると教育を受ける上でかなりの利点がありますが、日本として援助できる役割の一つは留学生の受入れです。

現在までに約1100人のモンゴル人学生が日本に留学をしています。日本政府としてはこの数を3倍に増やす計画です。同時に、学生に対する支援の方法として、国費留学と奨学金留学等の検討をする必要があります。

また、日本と比較するとモンゴルにおける職業訓練はまだほとんど初期的段階ですので、このあたり、日本に援助してほしいと考えています。

井形:

ウランバートルの大学の数と比較して考えた場合、社会およびビジネスに役に立つ教育になっているのでしょうか?

市橋前大使:

直接答えるのは難しいのですが、教育のテーマが中小企業のビジネスに沿うような形態になるべきだと思います。

鉱山の分野にフォーカスすると、インフラが重要な課題となっています。この件はモンゴルだけで解決出来る問題ではなく、中国やロシア、ひいては日本の協力が求められています。

井形:

モンゴルにとって重要となる輸出のセクターは?

市橋前大使:

はっきりとは言えませんが、モンゴルでは工業化の進展がかなり遅れていると感じています。工業化、機械化の推進が喫緊の課題です。また、モンゴルにおける行政機関のあり方については一層の効率化が望まれます。

効率的な小さな行政機関にすることにより、現状の肥大化した官僚的な行政のあり方を変えていく必要があります。

井形:

大統領選挙が2009年5月に予定されていますが、大統領が変わった場合に政策の変更が行われるのでしょうか?

市橋前大使:

モンゴルは議員内閣制であり、原則大統領は象徴的な存在なので大統領が変わっても大きな政策の転換はありません。

現在、モンゴルの国会では経済危機による財政赤字の問題が議論されており、特に国際機関(IMF、世界銀行、アジア開発銀行、日本政府)からの借款の使途およびオユトルゴイ(鉱山)の投資契約に関するコンセンサスづくりが重要な課題となっています。

オユトルゴイの投資契約が締結されると、海外からモンゴル、特に鉱山分野に対する投資について非常に前向きな結果となることが期待されます。

井形:

具体的に鉱山ビジネスが開始されると、どんなセクターが恩恵を受けることを想定していますか?

市橋前大使:

中小企業に対する恩恵が期待されています。そのためには、経営の透明性が確保される必要があり、財務省が中心となって推進しているところです。

井形:

モンゴル政府による経営の透明性とガバナンスが確保されると、モンゴルの発展に寄与すると思いますか?

市橋前大使:現状、モンゴルは財政的に厳しい状況にまでは陥っておらず、投資環境の整備を怠りなく継続する限り、前向きな投資が期待できると思います。

今回、市橋前大使は3年間のモンゴル駐在を無事全うし、帰国準備の慌しい中お話を伺うことが出来ました。どうもありがとうございました。

在任中には資源価格の高騰と、昨年の経済危機以降の厳しい状況を経験された訳ですが、帰国直前に国際機関からの借款が決まり、数年来の懸案事項であるオユトルゴイの投資契約があと一歩のところまで進展いたしました。

今年に入ってからはモンゴルのマーケット環境も少しずつ好転して来ているので、市橋大使には数年後のモンゴルの発展した姿を是非見ていただきたいと思っております。





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