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第 15 回 モンゴル株分散投資の薦め
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モンゴルの株式市場の時価総額は約400億円と日本の7000分の1の規模にすぎません。しかし、モンゴル経済の成長と市場経済化の進展に伴って資本市場が急速に拡大することが予想されています。
ちなみに、図表1はモンゴルの主要20銘柄で構成する株価のインデックスの2007年1月からの推移です。

図表1-The Top-20 index
昨年4月をピークに世界の株式市場と商品市況の暴落の影響により大幅に下がっています。
商品市況、モンゴルの財政に及ぼす影響が特にインパクトが大きいのが、銅の価格の急落です。ここは無視すべきではありません。
ただし、ここ数年のモンゴルの株式市場の特徴の一つとして言えることは世界の株式市場に対する連動性がかなりの時間が経過してから現れることです。従ってモンゴルの株式市場に投資する場合そうした市場の変則性を投資機会と捉えることにより短期的な収益の機会が存在すると考えています。
たとえば他の新興国の市場が2004年から本格的な上昇相場に入ったのに対し、モンゴルの株式市場が本格的に上昇したのは2007年の後半になってからでした。
また、継続的な相場の下落が始まったのはアジアの新興国が2007年の終わりだったのに対し、モンゴルの場合は2008年の4月にIndexが高値をつけてから実に6ヶ月経過してからでした。
ちなみに2008年10月以降先進国の株価が上昇し始めたにもかかわらずモンゴルのトップ20インデックスは今でも安値圏で取引されたままです。過去の例から考えて遅くとも4月までに短期的なリバウンドのチャンス(30%から50%インデックスが上昇する可能性)が存在すると考えています。
ただし、だんだん新興国市場との連動性は早まってきているように思われます。従って今回はもっと早く短期的な上昇相場があるかもしれません。以上がテクニカル的に見たモンゴルの株式市場の見方です。
ただしそうしたリバウンド相場はそう長続きしないと思います。なぜなら国の財政状況は大変厳しく長期的な投資家が投資できるようないい材料が揃ってないからです。
それでは本格的な上昇相場に入るのはいつ、どんな条件が揃ってからでしょうか?
我々は政治的および経済的な条件が揃ってからと考えています。まず政治的には、大手の非鉄メジャーが投資できるような信頼感があり、かつ国際的な競争力のある政策を政治家がとれるかということです。汚職がないクリーンで透明な政治を目指すことも重要です。
また、経済的にはオユトルゴイとタワントルゴイという大きな地下資源開発の方向性が見えることが大事だと思います。我々はどちらも紆余曲折があるものの今年の後半までには方向性が見えてくると考えています。
従って、今年の後半以降は中国の内需主導の経済回復の恩恵も受けモンゴルの株式市場は本格的に上昇する可能性が高いと考えています。モンゴルの今年のGDPは大幅な減速が避けられませんが来年以降2015年までGDPは10%を超える急成長軌道に再び回復すると考えています。
上記に伴い、モンゴル株式市場の時価総額は2014年には今の数倍になる可能性が高いと考えています。ちなみに経済成長の牽引役になるのは鉱物資源関連ですが、それ以外にもカシミア、農業、通信、銀行などあらゆる分野で高い成長が期待されています。
株式市場の拡大にとっては株式市場の発展が他の新興諸国と比べても著しく低いこともプラスです。ちなみに表2は新興国における時価総額をその国のGDPで割った比率です。
図2
(図2の国を表すアルファベットは、左から下記の通りとなります。)シンガポール、台湾、マレーシア、中国/香港、インド、韓国、日本、タイ、フィリピン、カンボジア、インドネシア、ベトナム、モンゴル
モンゴルの株式市場は他の新興国と比較してもまだまだ株式市場のGDPに対する比率が低い(17%)ため、今後、資本市場との関係を改善することでその比率を増やしていけると思います。
それから、国営企業の民営化や大手優良企業のIPO(新規株式発行)などにより市場のパイが広がることも株式市場の拡大に貢献するでしょう。
ただし、モンゴル株への投資に際しリスクがないと考えるのは間違いです。むしろ大ありだと思います。
たとえば、上場している企業で毎年きちんと財務諸表をディスクローズしている会社は3分の1に過ぎません。
また、重要な子会社の情報を開示していない例もしばしばです。モンゴル株への投資に関してファンダメンタル分析はなかなか難しいのです。ですから現状ですと、残念なことに投資家はリスクを承知の上で投資するしかないわけです。
さて、それでは『どんな株を買えばいいの?』ということになったときは、どのように考えればいいのでしょうか?
これは非常に難しい問題です。
なぜなら、すべての上場企業の事業内容や業績を把握し、かつ将来を予想し、かつ株価の動きを予測するのは至難の業です。
また、380社上場しているといっても毎日取引されるような流動性を持つ株は実は20社程度しかありません。
また、企業のディスクロージャーが悪いため実態を把握することは至難の業です。
従って、我々は、ファンダメンタルはまず、差し置いて、トップ20インデックスの中で流動性の高い10銘柄を小額ずつまんべんなく購入することをお勧めします。(購入する場合はモンゴルの取引通貨であるトゥグルグ建てでの購入となります。)
これらの銘柄は通信、鉱山、インターネット、ホテルなどモンゴルの主要産業を網羅しているので、それぞれの銘柄に投資することによりリスク分散することもできます。弊社のジャパンデスク(下記参照)に御連絡いただければより詳しい情報をお送りします。
フロンティア証券 CEO 井形 正晃
eメールアドレス:mailto:japan@frontier.mn
ウェブサイト:http://www.frontier.mn
(日本語ページもございます。)
井形 正晃
外資系証券(ソロモンブラザーズ、日興シティグループなど)で日本株の営業をした後、数年前に香港で投資会社を作りアジア株を主に運用。昨年、モンゴルで外資系初のフルサービスの証券業務を行うフロンティア証券を設立。