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< 2 > ◆◆Q&Aコーナー開始◆◆ 公認会計士 足立武志氏による株式投資Q&A
第 4 回 株価が下がっても、「時間」を味方にして保有し続けるべき?
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Q.個人投資家は「時間」を味方にできるので、買った株の株価が下がっても無理に損切りをせず、そのまま持ち続けたほうがよいときいたことがあります。
足立さんはどう思いますか?
A.損切りをせず持ち続けることは、個人投資家が株式投資で失敗する大きな原因であり、決してお勧めできません。
機関投資家やファンドマネージャーといった「プロ」の投資家は、1年ごと、もしくはそれよりもさらに短い期間に結果を出すことが求められます。それに対して個人投資家は、「1年以内に資産を必ず増やさなければならない」などといった足かせはありません。1年で思うような成果がでなくても、2年、3年、10年と持ち続けることで、やがては株価も上昇して資産を増やすことができる・・・これが「個人投資家が時間を味方にできる」といわれる理由です。
いつまでも持ち続けてよいのであれば、買った株が値下がりしたときに損切りしなくとも、持ち続ければそのうち値上がりする、という理屈です。
しかし、日本株でこの方法が通用したのは、1989年のバブルの頂点まででした。バブル崩壊後の日本株は大局的に右肩下がり、もしくはボックス相場(株価がある一定の範囲で上下を繰り返すこと)を繰り返しており、高値で買った株を持ち続けても、その多くはいつまでたっても買い値を上回るどころか、買い値の半分、5分の1、10分の1の株価に低迷しているのです。
相場は生き物です。以前は通用した常識が今は通用しなくなることは珍しくありません。筆者は、右肩上がりの上昇相場が終焉したバブル崩壊後の日本株で損切りをせずに満足のゆく成果を上げられた個人投資家はほとんどいないのではないかと考えています。株式投資は、やり方を少し間違えただけで資産に大きな打撃を与えてしまうことがあります。値下がりしても損切りせずに持ち続けた個人投資家の中にはバブル崩壊から20年たっても塩漬け株に苦しんでいる方も一部にいらっしゃいます。
個人投資家の方には、「買ってはいけないタイミングで買ってしまった」「損切りをせずに放置した」という2つの行動を無くして欲しいと思っています。
塩漬け株をつくる原因となる「個人投資家には時間が味方なので、株価が下がっても損切りせずに持ち続ける」という行動は、株式投資で成功するためには避けなければならないというのが筆者の考えです。ちなみに、筆者はテクニカル分析によって、個別銘柄の損切りラインを設定しています。
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プロフィール
足立 武志(あだち たけし)
公認会計士・税理士・ファイナンシャルプランナー(AFP)。
足立公認会計士事務所代表、株式会社マーケットチェッカー 取締役。1975年神奈川県生まれ。一橋大学商学部経営学科卒業。資産運用に精通した公認会計士。会計・税務業務にとどまることなく、執筆、セミナーなどを通じて、個人投資家 の資産運用に真に有益かつ必要な情報提供を行っている。著書に『すぐできる!らくらくネット株入門』(高橋書店)、『はじめての人の決算書入門塾』(かんき出版)がある。パンローリング社トレーダーズショップでBlogを執筆中。
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