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< 2 > 公認会計士 足立武志氏による株式投資Q&A
第 8 回 個別銘柄投資の場合、銘柄数はどの位がベストか?
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Q. 日本株の個別銘柄に投資しようと思いますが、個人投資家が個別銘柄に投資するなら、銘柄数はどれくらいがベストだと思いますか?
A. 予算の都合などで数少ない銘柄にしか投資できないのであれば、リスク覚悟で限定された銘柄に投資するか、ETFに投資するかのどちらかでしょう。
個別銘柄に起因するリスクを軽減するためには、10銘柄程度に分散させておくのがよいと思います。
まず、数少ない銘柄にしか投資できないのであれば、個別銘柄ではなくETFへ投資した方がよいかもしれません。
株式投資のリスクとして、「市場リスク」と「個別銘柄リスク」というものがあります。
市場リスクは、「システマティック・リスク」とも呼ばれ、国内外の景気動向や経済情勢、為替レートや長期金利の変動、株式市場の需給動向など、株式市場全体を取り巻くリスクを指します。したがって、市場リスクは株式に投資している限り避けることができません。
一方の個別銘柄リスクは、「アンシステマティック・リスク」とも呼ばれ、業績や財政状態の変動、不正会計問題発覚、経営破たん、画期的新製品開発、合併・経営統合などといったような、個別銘柄に起因するリスクです。こちらは、投資する銘柄数を増やすことでリスクを低減させることができます。
個別銘柄リスクを究極的にゼロに近づけるためには、上場するすべての銘柄へ投資すればよいことになります。これを実行できるのが、TOPIXに連動するタイプのETFです。
もっとも、個別銘柄の株価が大きく動いて大きく損失を被ることも覚悟のうえならば、1銘柄や2銘柄のみに投資してもかまいません。銘柄を絞って資金を集中させることにより、大きく損失を被る可能性もある一方、大きく利益を得る可能性も高まります。腕に自信のある個人投資家の中には、あえて銘柄を絞って投資している人もいます。
でも、投資先が1銘柄や2銘柄のみだと、投資先の突然の経営破たんや、不正会計などで株価が急落したとき、ダメージが大きすぎると感じます。仮に2銘柄に分散していても、どちらかが経営破たんすれば、資金の半分を失ってしまうわけですから。
そこで、私は10銘柄ほどに資金を分散させることをおすすめします。そうすれば、万が一投資先のうち1社が破たんしても、失う資金は全体の10分の1で済みます。
もちろん、銘柄数を20,30と増やしていけば個別銘柄リスクはさらに減少しますが、その一方、保有銘柄を管理するのが大変になるので、10銘柄程度で十分でしょう。
現在は、各企業の売買単位の引き下げなどにより、1単位買うのに10万円以下で済む銘柄もたくさんあります。100万円あれば、十分に10銘柄に分散して投資することができます。
次回は筆者の個別銘柄の選択法の具体的な手順と考え方についてお届けします。
(※)TOPIXとは
東証株価指数。日本の代表的な株価指数の一つで、Tokyo Stock Price Index の略。東京証券取引所の市場第一部に上場している全銘柄の時価総額が、基準時を100した場合、その後どのように変動しているかを指数化したもの。
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足立 武志(あだち たけし)
公認会計士・税理士・ファイナンシャルプランナー(AFP)。足立公認会計士事務所代表、株式会社マーケットチェッカー取締役。'75年神奈川県生まれ。一橋大学商学部経営学科卒業。会計・税務にとどまらず、執筆、セミナーを通し、個人投資家の資産運用に真に有益かつ必要な情報提供を行っている。
著書に、新刊『それは失敗する株式投資です!』(日本経済新聞出版社)、
『すぐできる!らくらくネット株入門』(高橋書店)、
『はじめての人のFX入門塾』、『はじめての人の決算書入門塾』(いずれもかんき出版)
がある。
パンローリング社トレーダーズショップでBlogを執筆中。