HOME > マネーを学ぶ6つの方法 > メールマガジンで学ぶ > 第10回 利益確定・損切直後の相場変動への対応法
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
< 2 > 株式投資Q&A 第 10 回
「利益確定・損切直後の相場変動への対応法」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Q.利益確定売りをした後に株価が下がった場合は再び買いなおした方がよいでしょうか?
また、損切り後、さらに株価が下げた場合、買いなおすべきでしょうか?
A.売ったときの価格より安く買い直すことができるのであれば、株価の下げ止まりを確認のうえ買いなおすことは有意義な行動です。
利益確定売りであれ、損切りであれ、持ち株を売ったあと株価が下がった場合は、「持ち株の売却」という行為はひとまずは成功したといえます。
では、その株を買いなおすべきか、それとも買わずに静観しているべきか、その判断は難しいところです。
そんなとき、筆者であれば、株価が下げ止まったタイミングでの買い直しを考えます。売ったときより安く買い直せるのですから、これは有利なことです。
筆者が考える「買い」のタイミングは、株価が下げ止まって少し反発をはじめた、という時です。
株価が下がっている途中では手を出しません。なぜなら、下げている途中の株価が最終的にどこまで下がるかはわからないからです。高値から半値になって「安い」と思って買ったら、そこからさらに半値以下になった・・・こんなことがしょっちゅう起こるのが株式投資です。
そして、買った後の行動が非常に重要です。もし買い直したタイミングが、上昇トレンドの中の押し目(株価上昇途中の一時的な下落局面)であったならば、そのまま持ち続ければ株価は上昇していってくれます。
しかし、下降トレンドの中で短期的に一旦下げ止まったタイミングで買い直してしまったら、その後株価は買い値を割り込んでさらに下落してしまいます。この場合は、損切りが必要です。
良いタイミングで買い直すことができたのかどうかは、後になってみないと分かりません。したがって、見込み違いであった場合には損切りをして、次のチャンスを待つようにしましょう。
なお、株価が下降トレンドにある場合、下落途中で株を買うと、「買う」→「損切り」→「さらに下がったので再び買う」→「再び損切り」という悪循環に陥ってしまいがちです。株価が下降トレンドにある場合は、短期的な下げ止まりだけでなく、中長期的に下げ止まりの兆しがでてきたかどうかも合わせて注目する必要があります。
では、売った株の株価が売り値より上昇してしまったケースはどうでしょうか。この場合、押し目を待って買い直すのがセオリーですが、ときには押し目を待たず飛び乗ってしまうことが有効なこともあります。
なぜなら、その銘柄がもし長期的な上昇トレンドに入っていたならば、株価が安くなるところを待っていても一向に株価が下がらない可能性も大いにあり得るからです。高値掴みの危険性はありますが、そのときは損切りをすればよいだけです。
もちろん、無理をして高値で買う必要はありません。株価の動きから「さらに上昇しそうだ」と強く感じたときだけ飛び乗るようにすればよいでしょう。特に、損切りに自信のない方は、高値での飛びつき買いはリスクが高まりますので慎重に行うようにしてください。
最後に注意点を1つ。他の銘柄の株価が下がっていないにもかかわらず株価が下落しつづけている銘柄や、他の銘柄より明らかに株価の下落度合いが高い銘柄は十分に注意しましょう。
もしかしたら経営破たんのリスクを織り込んで株価が動いている可能性があるためです。いくら株価が下げ止まったようにみえても、買ったあとに経営破たんしては意味がありません。いくら株価が安くなったとしても、経営破たんのリスクが生じているのであれば無理に買い直す必要はないと思います。
以上をまとめると次のようになります。
【1】売った後に株価が売り値より下がったケース
・株価の下げ止まりを確認したうえで買い直す
【2】売った後に株価が売り値より上がったケース
・押し目を待って買い直す
・上昇途中であっても思い切って飛び乗る(ただし無理はしない)
※いずれのケースも損切りを遵守することが必要
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★☆★☆★株式投資スクリーニングソフト マーケットチェッカー2★☆★☆★
とても簡単な操作で行える株式投資スクリーニングソフトマーケットチェッカー2
マーケットチェッカーでできること >> http://mc.kbu.jp/doc/func/
____________________________________
足立 武志(あだち たけし)
公認会計士・税理士・ファイナンシャルプランナー(AFP)。足立公認会計士事務所代表、株式会社マーケットチェッカー取締役。'75年神奈川県生まれ。一橋大学商学部経営学科卒業。会計・税務にとどまらず、執筆、セミナーを通し、個人投資家の資産運用に真に有益かつ必要な情報提供を行っている。
著書に、新刊『それは失敗する株式投資です!』(日本経済新聞出版社)、
『すぐできる!らくらくネット株入門』(高橋書店)、
『はじめての人のFX入門塾』、『はじめての人の決算書入門塾』(いずれもかんき出版)
がある。
パンローリング社トレーダーズショップでBlogを執筆中。