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第28回: ○○関連銘柄が株価上昇!その理由と個別銘柄投資で気にかけておきたいこと
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来週2009年9月16日(水)の特別国会での新政権発足を目前に控え、民主党の動きが連日大々的に報道されています。主要閣僚の決定、連立政権の枠組み確定から始まり、今後は経済問題、年金、外交といった個別の課題にどのように取り組んで行くのか、その姿勢と優先順位に注目が集まります。
そのような中で、今週初め、鳩山由紀夫民主党代表が温暖化ガス排出量削減目標をめぐって行った発言が、内外で特に話題をさらいました。今回はそのニュースを皮切りに、下記の2本を紹介させて頂きます。
【1】鳩山発言で環境関連銘柄の株価上昇!日本のリーダーシップ発揮はなるか?!
(2009年9月9日:http://vizlog.visualzoo.com/archives/4630)
先日の総選挙で圧勝し、政権交代の実現が秒読みに入る中、民主党の鳩山由紀夫代表はじめ首脳陣の発言が連日注目を集めています。総選挙時のマニフェスト(政権公約)にも明記されている内容が多いものの、その「やる気」や優先順位の見極めを、早い段階から行いたいとの思惑が大きいのでしょう。
そんな中、今週前半、鳩山代表が、新政権の掲げる温暖化対策として、「温暖化ガス排出量を2020年までに1990年比25%削減する」との発言が大いに注目を集めました。特に、これまでの「90年比8%削減」という麻生政権の掲げていた中期目標と比較して、かなり野心的な目標数値となることからも、海外からの歓迎の声が強かったようです。早速BBCで、国連気候変動枠組み条約のデブア事務局長の歓迎の発言を用いながら、好意的に報道されていたのを目にしました。
最も早く、そして大きく動いたのは、日本の個別銘柄の株価でした。発言後の2009年9月8日(火)の株式市場では、相場全体が小幅上昇(日経平均で0.7%高)の中、電気自動車用の電池生産等のGSユアサが9.1%高、電池向け部品生産の戸田工業(グラフ参照)がストップ高の14.8%高、その他太陽電池関連でシャープ(2.6%高)、三洋電機(5.6%高)も上昇するなど、環境関連銘柄が大きく買われました。
一方、「野心的な目標」の達成には痛みも伴うことが予想され、特にコスト増に繋がる懸念も強い鉄鋼業界は、新日鉄、JFEホールディング等、総じて株価が下落する結果となりました。
さて、例え鳩山代表の発言が、優先順位も高い状態で実際に政策実行に移されたとしたら、本当に株価の反応通りの業績インパクトとなるのでしょうか?当然、元々8%と言っていた目標が25%となるだけでも、産業界全体の相当な努力が必要となることは想像に難くないのですが、一方で環境関連銘柄がどこもかしこも恩恵を受けるかと言えば、そうでもないのではないでしょうか?
「環境関連銘柄」と一口に言っても、分野・商品は様々、その上、個別企業ベースでの業績への寄与度もまちまちです。さらに、政策の後押しも期待できる将来明るい分野なだけに、新たな参入企業や既存企業の事業拡大も相次ぎ競争は激化し、同時に政策の後押し必要な分野だけに、その政策のある無しと中身如何でどうなるか分からない不透明感も内在しているのです。
【環境関連銘柄の業績推移(詳細は「vizoo」ロゴをクリック!)】
事実、1のグラフの通り、8日(火)に上昇した「環境関連銘柄」の中でも、GSユアサは営業利益率アップを伴う営業増益を続けている一方で、2のグラフにあるようにシャープは前期、全社で赤字、太陽電池部門でも営業赤字が続いている状況です。
今後、環境分野での、日本のリーダーシップ発揮は大いに期待しながらも、銘柄選択では、実際の政策の中身と各社の事業分野や強み、そして競争環境を十分考慮しなければと、思いを新たにしたニュースと株価の反応でした。
【このページのグラフはグラフ共有サイトvizooで閲覧、修正、ブログ貼り付けが可能です!】
http://www.visualzoo.com/graph/20431
http://www.visualzoo.com/graph/20433
【2】パンの価格は民主党が決める!?政権交代の影響はこんなところまで・・・
(2009年9月9日:http://vizlog.visualzoo.com/archives/4621)
【3】YouTube、初のコンテンツ有料サービス開始?映画会社と交渉中。
(2009年9月5日:http://vizlog.visualzoo.com/archives/4607)
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※このコラムは株式会社フィルモア・アドバイザリーが執筆しています。※