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第5回:「存在感高まる中国、今後の注目は内需と外需のバランス」
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中国は、世界の中でもリーマンショックからいち早く立ち直った国のひとつです。高度経済成長の真っただ中にあり、2008年度には一人当たりGDPが産業の転換点と言われる3,000ドルを突破、今後益々産業構造・消費形態の成熟化が加速されることになります。このような力強い内需と圧倒的な人口を背景とした中国が、金融危機後の世界経済の牽引役になれるかどうか、大いに注目されるところです。
中国も例外にはならなかったリーマンショック後の貿易不振
リーマンショックは、「世界の工場」である中国の輸出にも大打撃を与え、前年比で20%程度の輸出額の下落を余儀なくされました。しかし、同時期に輸出額前年比50%近くの下落を経験した日本と比べれば、影響は緩やかなものであったとも言えるでしょう。
下の2つのグラフ(2009年7月まで)で中国と日本の貿易統計を比べて見ると、同じような動きを見せているものの、そのインパクトの差は明らかです。リーマンショック前から緩やかな下降トレンドを辿り、ショックと共に-40%を超える落ち込みを見せた日本の輸出と比較し、ショック後に-20%強までの下落となった中国の輸出は、比較的ダメージが小さかったと言えます。
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2009年上半期には、中国はドイツを抜いて世界最大の輸出国となりました。通年でも中国が世界第一位の座を獲得するとも見られています。既に日本・韓国・インドにとっての主要貿易相手国は中国となっており、アジア圏における貿易の中心となっていましたが、経済力を背景に今後は世界各国に対する発言力が高まっていくものと考えられます。
一方で、米中の貿易摩擦が勃発する懸念が高まっています。現在のアメリカのおかれている状況やアメリカと中国の関係を鑑みれば、過去の日米貿易摩擦を遥かに凌ぐ激しさになるかもしれず、両国間の関係には今後も注目していく必要がありそうです。
(特集サイト「リーマンショックから1年」(http://special.visualzoo.com/lehman/)より)
差が出る回復具合、その持続性が中国の成長を左右する
先ほどのグラフでは、2009年7月までの動きを確認しましたが、さらにこの2ヶ月で、輸出の回復具合に開きが生じてきています。
つい先日発表になった、中国の9月の輸出額は、前年同月比-15.2%と、半年振りにマイナス幅が20%を下回りました。世界経済の全体的な景気底打ちの中で、足もとではそのメリットを享受している形になります。
一方、日本の輸出は、8月-36.0%、9月-30.6%と、若干ましにはなってきているものの、引き続き大きなマイナスが続いています。昨年の9月の数字については、中国の方が圧倒的に高かったことを考えると、今回の9月の数字には、見掛けの差以上に大きなギャップが現れているようです。
さて、この中国の輸出ですが、回復してきたとは言え、これが世界各国の景気刺激策に伴う単なる一時的な回復なのか、それとも本格的な世界景気底打ちに伴う回復基調の証拠となるのか、この段階ではなかなか見えにくいままです。
ただ、実際にこれがどちらなのかによって、景気刺激策の効果が薄れてくる来年の中国の成長が、左右されることは間違いなさそうです。
→さらなる詳細は、下記特集サイトへ:
(特集サイト「リーマンショックから1年:低迷続くヨーロッパ経済」(http://special.visualzoo.com/lehman/detail_002.html)より)
過去ご紹介したトピックスはこちら:
・リーマンショックとは?(>http://special.visualzoo.com/lehman/what.html)
・リーマンショックから1年間の出来事(>http://special.visualzoo.com/lehman/history.html)
・リーマンショックから1年:回復の兆しが見え始めた日本経済(>http://special.visualzoo.com/lehman/detail.html)
・リーマンショックから1年:危機の震源地アメリカ経済の底打ち(>http://special.visualzoo.com/lehman/detail_001.html)
・リーマンショックから1年:低迷続くヨーロッパ経済(>http://special.visualzoo.com/lehman/detail_002.html)