HOME > マネーを学ぶ6つの方法 > メールマガジンで学ぶ > 第7回 ファイナンシャル・プランナー 神戸 孝さん
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<3> リレーエッセー 「お金と教育」
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今回のリレーエッセーは、ファイナンシャル・プランナーの
神戸 孝さんにご執筆いただきました。
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日本では不労所得に対しネガティブなイメージを持つ人が少なくない。“額
に汗して働く”ことは美徳だが、投資などで高収益を上げるのは、“楽をし
て儲けている”(実際にはそれほど楽ではないのだが)といったどちらかと
いうと否定的な受け止められ方をする。保有している資産を活用するのは否
定すべきことなのだろうか。
確かに額に汗して働くことは大切だ。特に、人口が増え、国の経済力が拡大
していく過程では、皆が懸命に働くことで生活は豊かになっていく。日本の
高度経済成長期や、現在の中国やインドなどがまさにこの段階といえる。だ
が、日本はすでに成熟経済の段階に入り、人口は2006年の1億2,777万人をピ
ークに減り始め、このままのペースでいくと、中位推計で2050年には約9千5
百万人、2100年には約4千8百万人になるという予想もある。
人口が減少していく国では、皆が額に汗して働くだけでは、経済規模を維持・
拡大し、明るく豊かな未来を実現していくことは非常に難しくなる。すで
に経済が成熟した状況にあるいくつかの先進国の歴史を見れば明らかだろう。
人口が減っていく、つまり物を作り出す人も消費する人も少なくなっていく
中では、勤労だけでなく、これまで蓄えた資産を活用していくことが不可欠
になる。幸い日本には1,500兆円ともいわれる個人の金融資産が存在する。
この運用利回りを1%だけアップさせるだけでも15兆円の新たな収入が得られ
るのだ。この金額は日本のGDP(国内総生産)の3%に値する。これから伸びてい
きそうな企業や国に投資をし、その成長を応援することによって、自分たち
の生活も豊かにすることができるわけだ。
そのためには、青少年のうちからお金に関する教育をキチンと組み入れてい
く必要がある。その担い手になるのが家庭と学校だろう。まずは教える側の
親や先生たちが、これからの日本にとって資産運用は必須であることを真に
理解し、自らが実践することが重要だ。その上で、子供たちにわかりやすい
言葉や方法で、勤労によって得たお金を管理し、運用していくことも生活を
豊かにする方法のひとつだと伝えていかなければならない。
“額に汗して働く”ことも大切だが、“お金に働いてもらう”ことも同じく
らい大切なのだと日本人の意識を変えていくことが、お金に関する教育の第
一歩ではないだろうか。
神戸 孝
FPアソシエイツ&コンサルティング株式会社 代表取締役
>> http://www.fp-ac.co.jp/
CFP(R)認定者、FP歴15年以上
日本FP協会理事、日本FP学会会員
早稲田大学大学院非常勤講師
金融庁 金融経済教育懇談会委員
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次回は一橋大学イノベーション研究センター教授 米倉 誠一郎 先生 にご登
場いただきます。
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