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第6回 ファイナンシャルプランナー 木村佳子さん

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<3> リレーエッセー 「お金と教育」
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今回のリレーエッセーは、ファイナンシャル・プランナーの木村佳子さんにご執筆
いただきました。

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 こどもとお金
 人にとってもっとも難しい部類に入るのが「ここが限界」「ここが限度」と
 いう度合いに関する判断ではないでしょうか。これが分らないと 「もっと
 もっと」と際限なくなり、いずれ限界点に達して破綻、崩壊 してしまいま
 す。これがわかるようになるには子供時代からこの感覚 を鍛えられること
 でしょう。子の幸せな人生を願うならば、親には それを分らせる責任があ
 ると私は思います。

 こどもに求められるまま、おこずかいをあげたり、おもちゃを買い与えるの
 は限度が分らぬ人間を育てることと同じでとても危険です。 

 私たちは時間という宇宙の定めの中で命といういつか終わりが来るものを使っ
 て、自分なりの理念を実現させようと努力しています。時間資源、肉体能力
 は有限で、それを自分以外の他人の思惑の中で実現していかなければならな
 いのです。自分の命と与えられた時間を上手に使いながら、理念を実現し、
 成功させるには「限度」「限界」「程のよさ」についての見識がなければう
 まくいきません。

 これは株式投資についてもいえること。得られるべきキャピタルゲイン、イ
 ンカムゲインを期待して株式投資を始めるわけですが、株式市場にはいろい
 ろな企業年齢、景気循環に対する個々の企業の業績サイクルがあります。そ
 れらは人間社会さながらの複雑な動きを見せます。そんな中で「この銘柄で
 こういうリターンを期待する」と狙い定める行為は人生における理念創造に
 相当し、成果を得るまでのアプローチは投資戦術になります。そして、いよ
 いよ果実を収穫する判断は「このあたりが適切」という大雑把な天井感がモ
 ノをいうのです。

 こうしたことは「見識」であってノウハウ本を読んだからといってすぐでき
 る事柄ではありません。子供の頃からおこすがいやおもちゃの与えられ方で
 「限度」について見識を持てるよう、訓練された人とそうでない人は「ロー
 マは一日にして成らず」と同じくらいの差があります。結果としての格差社
 会はよく世間で問題になりますが、親の見識の格差についてはあまり論議さ
 れません。しかし、この点が実はもっとも大切なテーマではないでしょうか。
 次世代創生はシニアの務めです。子がある人もない人も子供にたいして、
 「有限」という見識を教えられること。それが子供に対して大人からの大切
 なプレゼントではないでしょうか?

 木村 佳子
 日本ではじめての女性株式評論家。一級FP技能士。
 日本テクニカルアナリスト協会検定会員(理事)

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 次回はファイナンシャル・プランナーの神戸 孝さんにご登場いただきます。

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