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< 4 > 「石田 和靖のドバイ・中東湾岸レポート」
第 26 回『サウジアラビア証券取引所(Tadawul)の可能性』
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こんにちは。石田和靖です。
以前、このメルマガでも一度取り上げております、サウジアラビア。
<第17回 アラビアのバフェット、アルワリード王子のキングダムタワー>
私は2007年10月にサウジアラビアの首都リヤドへ行って来ました。もともとサウジアラビアを訪れたきっかけは、UAEの金融機関関係者が声を揃えて、
「サウジは湾岸(GCC)で最大のポテンシャルを持っている」
「サウジは眠れる巨人(Saudi is the sleeping giant)」
というようなことを言っているため、一度自分の目で確かめたく、短期商用査証を取得して、サウジアラビアに入国したという経緯があります。
サウジの短期商用査証を取得するのは非常に困難でしたが、ご興味のある方は、一度チャレンジしてサウジに入国してみてください。
<サウジアラビアの短期商用査証の申請方法はこちら>
さて、今日は、サウジアラビアの巨大な証券取引所についてレポートしたいと思います。
サウジアラビアの証券取引所は、湾岸協力会議(GCC)加盟国(→アラブ首長国連邦、バーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア)の中で最大の時価総額を誇ります。
この時価総額は、UAE(ドバイ、アブダビ両市場を含む)のおおよそ4~5倍の時価総額で金融危機前の段階で100兆円近くありましたが、現在は約半分になってしまいました。
<サウジアラビア証券取引所(通称Tadawul)アラビア語で順番、交代、配布、流通などの意)>
サウジアラビア証券取引所のウェブサイトはこちらから
サウジアラビア証券取引所(Tadawul)は、今のところサウジアラビア国内で唯一の株式市場です。上場企業数は現在130銘柄ほどで業種は多岐に渡ります。市場の取引時間は現地時間で11:00AM~3:30PMとなっています。
2007年、湾岸協力会議(GCC)加盟国の居住者のみに、銀行も含めて株式市場が開放されました。ですが、今のところ湾岸協力会議(GCC)以外の外国人には一切開放されておりませんが、近い将来の開放に向けて動き始めています。
前回、レポートしたアブダビ政府系ファンドのCIO(Chief Investment Officer)のお話ですと、
「この金融危機の最中で2009年中の開放は恐らくありえない。しかし、2010年には世界の投資家に向けて株式市場を開放するだろう。」
ということをおっしゃっておりました。ですので2010年サウジに注目で、その準備を着々と進めている2009年はさらに一層注目です。
2007年のサウジ銀行株のGCC諸国への開放も、何の前触れも無くいきなり発表されたらしいのです。しかし、サウジという国はよくそのような「何の前触れも無い電撃発表」をするそうです。
UAEの金融機関関係者がサウジに注目するもうひとつの理由として、「サウジは古くからの実体経済があり、産業基盤がしっかりしている」ということをお話しています。
UAEやカタールは、経済がまだまだ新しい。従って、UAEやカタールの株式市場は金融・不動産が大きな割合を占めるのですが、サウジには、石油、石油製品、食品加工、通信、流通・サービスなどといった、古くから活躍する多くの業種が存在します。
また、サウジアラビアには国家のみならず、民間マネーも豊富ですので、古くからイスラム金融の原型となる仕組みが出来上がっており、サウジ国内は金融業も盛んです。
ここでは全て網羅できませんが、例えば以下のような企業が上場しています。
<Saudi Basic Industries Corp (SABIC) 石油・石油化学>
ウェブサイトはこちらからhttp://www.sabic.com/
<Saudi Telecom Company(サウジテレコム) 通信>
http://www.stc.com.sa/
<Al-Rajhi Banking & Investment Corp(アルラジバンク)銀行>
http://www.alrajhibank.com.sa/
<Saudi Aramco Mobil Refinery (サウジアラムコ) 石油・石油化学>
http://www.samref.com.sa/
<Saudi Electricity(サウジエレクトリック) 電力>
http://www.se.com.sa
<Almarai(アルマライ) 食品加工>
http://www.almarai.com/
<Savola Group(サヴォラ) 食品加工>
http://www.savola.com/
<Kingdom Holding Company(キングダムホールディング) 金融・投資>
http://www.kingdom.com.sa/
世界的に資金不足に陥っているときに、いつも救いの手を差し伸べるのはサウジアラビアをはじめとした湾岸協力会議(GCC)諸国です。
記憶に新しい話ですと、IMF(国際通貨基金)やアイスランドのカウプシング銀行、英国のバークレイズ銀行、シティバンクなどに追加増資しています。
世界に対するこれだけの影響力があるにも関わらず、まだまだ経済の伸びしろが大きいというのはサウジの特徴でしょう。
いま世界的な金融危機でサウジアラビアの株式市場も元気がありません。しかしUAEの金融関係者はここがチャンスと言います。
今のところ、私たちが直接投資する術が無いのが残念で仕方ないのですが、GCCのパートナーと提携して、一部サウジを組み込んでいる投資信託などもいくつか販売されていますので比較してみると面白いかもしれません。
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石田 和靖: ザ・スリービー代表取締役
年に十数回、香港・タイ・UAEなど各国を訪問し、香港、タイ、ドバイ、サウジ
アラビアの証券会社にも太いパイプを持つ。
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