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第 9 回 最強のイスラム銀行、ドバイ・イスラミック・バンク(DIB)

 

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< 5 > 第 9 回『最強のイスラム銀行、ドバイ・イスラミック・バンク(DIB)』
第 8 回 石田 和靖のドバイ・中東湾岸旅行記
 
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今回は、ドバイ・イスラミック・バンク(DIB)をご案内します。 

ドバイ・イスラミック・バンクとは、本質的な一言で表現するならば、このメールのタイトルにもありますとおり、まさに、

「世界最強のイスラム銀行」

と表現することができるかと思います。

ドバイ・イスラミック・バンクは、英語表記でDubai Islamic Bank。頭文字をとって、「DIB」と呼ばれています。

いま、前代未聞の原油高によって、どうなっているかというと・・・・・。


中東産油国に多額の現金が流入、そしてその現金は、イスラム法(シャリア)に基づいた運用方法で、「イスラム金融」というかたちで大きな循環をはじめています。

このイスラム法にもとづいた金融取引を「イスラム金融」と呼び、イスラム金融を専門的に扱っている銀行を「イスラム銀行」と呼びます。

湾岸産油国の中でも特にいま、中東・アフリカ圏の金融センターを目指しているのが、アラブ首長国連邦(UAE)で、そのUAEの市場に上場しているイスラム銀行は、以下3行が存在します。

●アブダビ・イスラミック・バンク(ADIB)
●シャルジャ・イスラミック・バンク(SIB)
●ドバイ・イスラミック・バンク(DIB)

イスラム銀行は、イスラム金融分野を成長させるのに不可欠な存在で、各行ともそれぞれの首長国政府の資本金がはいっています。そして、ADIBとSIBに関しては、

「外国人保有枠0%」

という規制もあり、私たち外国人がイスラム銀行の株式を保有することにまだまだ敷居が高いという一面もあります。

ただ、今回ご案内しているドバイ・イスラミック・バンク(DIB)は、上記3行の中で唯一、外国人保有枠を開放しているイスラム銀行で、現在のところ、15%までの保有を外国人に認めていますので、日本人の個人投資家にも人気のイスラム銀行です。

上位株主には、シェイクモハメッド率いるドバイ首長国政府の資本が30%はいっており、いかにドバイが力を入れる銀行かが分かります。

ただ、ドバイ首長国は最近「ヌール・イスラミック・バンク」という、本格的な国際展開を目指すイスラム専門銀行の設立をしており、そちらとの棲み分けがどうなるのかは今のところ未知数です。

イスラム法に基づいた資金調達方法で、スクーク(イスラム債)と呼ばれるものがあります。

スクークに関して説明を始めると非常に長くなってしまうので今回は割愛させていただきますが、ドバイ・イスラミック・バンク(DIB)はこのスクークの発行に関して非常に積極的です。

2006年に世界で発行したスクークのマーケットシェアのうち、なんと42%も占めているほどで、HSBCやシティを差し置いて、まさに世界最強のイスラミックバンキングであるということが言えます。

そしてその発行額は年々増え続けており、第1位の座は未だに揺るぎません。

私が2008年1月に、DIBの本店を訪れ、役員の方とお会いして話したときに、色々と問題のあるスーダンという国への投資のお話されていました。

DIBは、スーダンの以下2行に資本参加しており、経済制裁で疲弊している銀行の支援を行ってきました。

●バンク・オブ・ハルツーム(DIBが45%出資)
●エミレーツ・スーダン・バンク(DIBが5%出資)

これらの銀行の支援を行って、スーダンの上記2行は、ようやく「まともな銀行になった。スタートラインに立つことができた」とのことで、その後資本を少しづつ引いています。

このように、DIBはイスラム金融分野はもちろん、新興国への投資も加速させており、他国の銀行への資本参加や、銀行免許の取得、そして支店の開設など、様々なやり方で、周辺新興国へも進出しています。

特に今後は、パキスタン、シリア、スーダンなど新興国への進出に注力し、先行者メリットとイスラム銀行としてのノウハウを生かしたビジネス展開を行っていくということをおっしゃっていました。

今後のドバイ・イスラミック・バンクのビジネス展開に要注目ですね。

  

次回は、中東から世界へ、アラメックス(ARMX)をご案内します。
 
石田 和靖: ザ・スリービー代表取締役
年に十数回、香港・タイ・UAEなど各国を訪問し、
香港、タイ、ドバイ、サウジアラビアの証券会社にも太いパイプを持つ。
「海外投資に燃える同志が集まるSNS"ワールド・インベスターズ" 」を企画・デザインし、現在同社で運営中。





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