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< 5 > 「石田 和靖のドバイ・中東湾岸レポート」
第 7 回『世界の金融が集まる、ドバイ国際金融センター(DIFC)』
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今回は、ドバイ国際金融センター(DIFC)をご案内します。
ドバイ国際金融センターは、あの国を中東・アフリカ・西アジア地域の金融センターに育てるという政府戦略の中心に位置する、
ドバイの目玉の経済特区(フリーゾーン)です。
Dubai International Financial Centerといい、頭文字をとって、通称「DIFC」
と呼ばれています。
DIFCは、ドバイの中心部のシェイクザイードロード沿いに位置し、その入り口部分は芝生が植えられ、フランスの凱旋門のような大きな建物と、それと向かい合ってドバイの成長を見守るかのように、奇抜なデザインのエミレーツ・ツインタワーが私たちを出迎えてくれます。
ドバイには、様々な業種において世界中から優秀な人材が集まっており、金融分野に関してももちろん同様のことが言えます。
DIFCは、ドバイ政府が世界中から金融のトップをヘッドハンティングして、世界でも最も競争力の高い金融センターを目指し、日々急速に進化しています。
また、世界中の金融機関がここDIFCでの金融ビジネスの魅力に惹かれ、中東アフリカ地域の拠点構築のために、次から次へと押し寄せています。日本では、三井住友銀行なども入居が完了し、ビジネスを始めています。さて、DIFCには一体どんな魅力があるのでしょうか?
DIFCは、外国の金融機関に、相当高いインセンティブを与えています。どんなインセンティブかというと・・・。
●外国資本100%での金融機関の設立が可能
●ビジネスから得られた利益配当送金の完全自由
●法人・個人ともに所得課税は50年間無税
●ローカル人を雇用する必要は一切なし、外国人雇用の自由
など、日本ではとても考えられない制度があるので、世界中の金融機関が集まります。
ドバイ政府が、このDIFCに参入を認める金融業務は、以下の 6 分野になります。
1 )銀行業
2 )証券業
3 )資産運用業務(ファンド運営含む)
4 )保険・再保険
5 )イスラム金融
6 )これらに付随するバックオフィス業務
これらの業種が、現在約600社入居しており、その数は今後も急速に増えていくものと思われます。
上記 6 部門のうち( 3 )の資産運用業務部(アセットマネジメント)の総裁をつとめるのがサンディ・シプトンさんです。
私はDIFC総裁のサンディさんに、2007年の3月と4月の計2回お会いしました。サンディさんは、英国メリルリンチで20年以上勤められ、その後ドバイに移り現在の政府プロジェクトDIFCに引き抜かれ、ドバイ首長国政府から委任を受けて、DIFCの立ち上げ当初からプロジェクトを動かしている方です。
彼のお話には大きな夢があって、とっても素晴らしい話をたくさん聞きました。彼のような熱い夢や野望を持ち、それでいて強いリーダーシップのある方が、DIFCの将来を作ると思います。
現在、DIFCはまだまだ工事中の箇所がほとんどで、完成して稼動しているのは、敷地全体のうちの、 4 分の 1 程度の部分です。
基本的には金融ビジネスを行うためのフリーゾーンなのですが、関係各社の従業員や従業員の家族、また入居企業のお客様などを心地よく出迎えるために、住居や学校、また、たくさんの芝生や緑が植えられて噴水や運河などのある公園なども続々と建設されています。
例えばこんなのだったり・・・
そしてなんと言っても、金融リサーチや決済のための最高品質のインフラや、コンピューターシステムなど、金融ビジネスを行うのに、最高峰のビジネス基盤が整いつつあり、それらは急ピッチで整備されています。
私は、ここを何度も訪れていますがそのたびに、ドバイが世界の金融センターになる日が、一歩一歩着実に力強く進んでいるのを強く感じています。それは、その日はもう目の前です。決して5年後や10年後とかではなく・・・・。
DIFCの将来は、世界の金融の構図を大きく塗り替えるかもしれません。私は、そんな気がしてなりません。
次回は、DIFCの中にある、DIFX(ドバイ国際証券取引所)をご案内します。
石田 和靖: ザ・スリービー代表取締役
年に十数回、香港・タイ・UAEなど各国を訪問し、
香港、タイ、ドバイ、サウジアラビアの証券会社にも太いパイプを持つ。
「海外投資に燃える同志が集まるSNS"ワールド・インベスターズ" 」
を企画・デザインし、現在同社で運営中。